「駄目」と言われる不動産で大きな利益を手に入れる


 本格的創業から約3年後の2004年3月、「建売から大家業へ」という流れの中で、当社は、そのシンボル的建物となった〈北2条ビル〉を購入しました。
 このビルは、北2条西3丁目という札幌市内でも超一等地にあります。大通公園と札幌駅を結ぶ駅前通りの西側が西4丁目、東側が西3丁目です。札幌でオフィスビルを探す大半の会社は、必ずこの大通りと札幌駅の間「西4丁目か西3丁目」と住所を指定してくることが多い人気のエリアです。
 駅前通りの地下を地下鉄南北線が走り、2.11年に完成した地下歩行空間によってその価値はますます価値が上がりました。札幌のシンボル・時計台もこのビルから歩いて2分くらいで、周辺はオフィスの人たちや観光客でいつも賑わっています。
 このビルは以前、芙蓉ビルという名称でY信託銀行に96億円の抵当権がついていました。
 私たちが購入した2004年3月、このすばらしいビルが3億30000万円という破格の値段で購入できたのです。これは売買というより「処理」と言うべきでしょう。

街並

 また、1997年に水まわり、トイレ、台所、個別空調の改修工事が2年間、4億円の費用をかけて行なわれていたことも大きな購入理由のひとつです。
 当時ファンドも来ていたようですが、なぜ購入しなかったのかというと、利回りでいうと低い物件だったためです。彼らはそのときの利回りしか見ないからです。
 しかし、私たちには7年後に地下歩行空間が完成して、この土地の価値がもっと上がることがわかっていました。購入当時、地上8階、地下2階のフロアーのうちI階には銀行、2階にはクリニックが入っていましたが、それ以外は結局空き店舗となりました。
 私どもは、はじめから長く所有するつもりでしたから、内装を整備し、地下2階の駐車場も再稼働させ、20台が駐車できるようになり、駐車場だけでなくまわりも整備しました。家賃も安くしてテナントを募集したところ、すぐに満室になり、このビルは当社のシンボル的な存在になりました。

住宅

 「お金を生むものにはできるだけ多くのお金をかける。そうすれば、そのお金は何十何百倍になって帰ってくるだろう」という格言を実感したのです。
 そして2004年から売却までの約7年問、〈北2条ビル〉は毎月約750万円、年間90.0万円のお家賃さんをきっちり会社にもたらしてくれました。一瞬たりとも休むことなく、黙って働いてくれたのです。
 購入したのは私に力がなかった頃でしたが「不動産は駄目だ」と言われる中、勇気を出して購入したことを今になってつくづく良かったと思っています。
 全国に不動産不況の嵐が吹き荒れていた当時は、破格値で手にはいる物件がたくさんありました。
 何を買ってもその後の値上がりで儲かったのです。
 不動産にはこうしたことが多々ありますので、諦めずに粘り強くチャンスを見極めることが大切です。